ジオンボカン

ギャグ系シナリオでまともにプレイしたのは兄弟舟以来。
辛口になってしまったので恐る恐る…。
ネタが濃いがゆえに人を選ぶシナリオでした。
まず岡崎版ガンダム(コミック)を知っていることが最低条件。
僕はかろうじて知っていたので序盤のノリからなんとかついていけました。

惜しいなぁと思ったのは、終始雰囲気がくだけてるので笑いどころが散漫になっているところ。少し溜めというかシリアスな引っ張りがあってもよかったと思います。

全てネタで埋め尽くさず、ある程度シリアスな流れで堰き止めて油断したところでガツッと放出すれば同じネタでも数倍面白かったかなぁと思います。それでひとつのネタをズルズル引きずらずにすぐまたシリアスな流れに戻す、といった感じのメリハリが欲しかったですわ。まあ、笑いのツボは人それぞれですし、万人ウケするものであれば逆にコアな層からの支持は得られませんからね。これはこれでいいのかも知れません。

ビジュアル面を豪華にすることでネタの破壊力を増そうという試みは、力を抜きに抜いた兄弟舟とは逆の発想で新鮮でした。力の入ったネタは爆笑というよりは壮観でした。戦隊の登場シーンはさながら花火を見るような感覚でした。

猿のネタで吹きました。